「食」から高齢者を支える<介護食士>

資格を取って介護食士になるには

食で高齢者をサポート

介護食のエキスパートである「介護食士」に関する情報を紹介しています。身体介護だけでなく、他の角度からも高齢者を支えたいと考えている介護士はぜひ参考にしてください。資格を活かして転職する方法も紹介しています。

介護食にまつわる資格もある

介護食にまつわる資格もある

食に関する資格

介護食に関わる仕事は、介護施設利用者の献立作成や調理、栄養管理などが主な業務になります。介護食の専門家になるためには、栄養学や食品学、高齢者心理、医学的基礎知識などを学び、資格を取得しなければなりません。資格はいくつかあり、学ぶ範囲も資格の内容によって異なります。資格取得のためには、専門の学校や講座を受講する必要があります。以下に、代表的な資格を紹介していきます。

「介護食士」

まずは「介護食士」です。介護食士は食の中でも介護食の分野に特化した、いわゆる介護食専門の資格になります。民間資格であり、公益社団法人全国調理職業訓練協会が認定しています。1級から3級まで区分されており、すでに調理師などの資格を取得した人が介護施設で働くために取得するケースも多いようです。
受験資格は、3級が「25時間の学科と47時間の実習を受けた者」、2級が「16時間の学科と56時間の実習を受け、3級を取得している者」、1級が「2級取得後に2年以上の経験を積んでおり、25歳以上の者」です。なお、合格率は90%前後のようです。

「管理栄養士」

「管理栄養士」は厚生労働大臣が認定している国家資格です。病気や加齢の影響で食事をしづらくなった人の、それぞれの状態に応じて調理や栄養管理、栄養指導を行います。介護施設に限らず、病院や企業の食品開発部門など様々な場で活躍しています。規模の大きい施設の場合、管理栄養士の配置が義務付けられていることもあります。重要な役割を担い、各セクションと連携しながら利用者の食事を管理していきます。
管理栄養士になるためには、管理栄養士養成校に4年間通い、国家試験に合格する必要があります。また、栄養士資格を取得した上で実務経験を積み、国家試験を受けるルートもあります。なお、合格率は直近の試験で60%ほどです。

「介護食アドバイザー」

「介護食アドバイザー」は一般社団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。通信講座などを受講し、修了することで誰でも受験可能です。試験も自宅で受けられるため、働きながらでも取得しやすいというメリットがあります。そのため、仕事のためだけでなく家族の介護のために取得する人も多いようです。得点率70%以上で合格となり、合格率はほぼ100%です。

まとめ

難易度としては国家資格である管理栄養士が最も高いです。その分給与面などのメリットも大きいのですが、まずは介護の現場で役立つ資格を取得したいのであれば介護食士や介護食アドバイザーがおすすめです。資格があれば周囲の評価も上がり、活躍の場も増えるでしょう。興味のある人はぜひ挑戦してみてください。

ニーズが高まっている介護食に興味があるなら